実践


【日々の実践】
・ 意志力(思考力)を培う。--- 教学
・ 功徳を積む。--- 奉仕
・ 霊的覚醒を促す。--- 礼拝供養 ジャパ(唱名) バジャン(宗教歌) 瞑想 行法
・ 教えに基づいた経験を積む。--- 生活規律を含む実践全般

日々の宗教的実践が十分に達成され自身の霊的資質が成熟した時に真の宗教、真の師との出会い(縁)が生じ真実(ブラフマン)の体現を得ることができると考えられる。自身の宗教的実践(霊的資質)を成熟させるためにはその内容を常に分析検討すること、そして一定期間の継続実行が必要である。


【実践規定をヨーガでは四つに大別する】

バクティ・ヨーガ
奇跡神秘といった人間を超えた存在(神)、現実を超えた世界(天)、もしくはそれをも超えたブラフマン(真実)に対する信仰をいう。礼拝すること、供養すること、祈願すること、讃美すること、悔い改めることなどをいう。

ギャーナ・ヨーガ
宇宙や生命の本質(ブラフマン)、現象の本質(幻影)、生存の目的(ブラフマンを体現する)といった教え(解答)に対する思索(推理)をいう。真実を学ぶことをいう。

カルマ・ヨーガ
禁戒勧戒、善行悪行といった規律(戒律)を生活や仕事を通して検討し実践していくことをいう。生活自体を変えてしまう出家が最もよい。

ラージャ・ヨーガ
霊的覚醒のための技術的修行(行法)をいう。ハタ・ヨーガ、クンダリニーの覚醒、チャクラの開発、三つの気道の浄化、三つの身体の浄化、五気の浄化、五元素の浄化など多岐にわたる。


バクティ・ヨーガにおける忘我の愛(プレマ)、ギャーナ・ヨーガにおける現象認識の否定(ネーティ)、カルマ・ヨーガにおける無私(無欲)の行為(奉仕)、ラージャ・ヨーガにおける心の働きの止滅とは、すべて最高点における同一の結論(サマディ)と考えられる。
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