【根本原理ブラフマンの定義】
形而上それをブラフマンと呼び、サチダーナンダ(真実在・智意識・歓喜悦)と表現する。
ブラフマンは唯一不変の絶対的実体(真実)である。
ブラフマンはすべての物理現象、精神作用を超越しているからいかなる人為的手段によってもとらえることができない。本質的に表現不能である。
個生命原理としてのアートマン(真我)と全宇宙原理としてのブラフマン(梵天)は同一であり個としてのアートマンの悟りが全宇宙のブラフマンの悟りである。識別とはブラフマンを志向する要素(非煩悩性)とマーヤーに固執する要素(煩悩性)を分別して認識することである。ブラフマン(実体)とマーヤー(幻影)を識別することである。
離欲とは現実が多様にまた相対的に変化していく真実のない幻影であると理解してそれに対して固執しない、とらわれないことをいう。現実(マーヤー)を否定(超越)することをいう。
たとえ現実が幻影のようなものにすぎないとしてもその現実の中で生存している限りにおいては疑いなく存在する現実であり安易に否定していいものではない。自己の現実に対して責任を持たなければならない。その立場においては現実に形を有する神、人格を有する師の存在も完成者として先達者として認めて信仰を深めていくべきである。